蟹座で養った一般性や共感性から飛び出し、自由な表現を広げていくのが獅子座でした。乙女座では、蟹座の一般性を復活させます。蟹座は水属性なので、感情の共鳴させるために模倣が必要でした。乙女座は地属性なので、目に見えるカタチで具現化します。具体的には、生きる上での必要な能力を身に着けます。事務能力、自己管理、メンテナンス、整理整頓などとして現れます。
乙女座は人として、という部分がきっちりしているので、批判的な姿勢を持ちますが、これは獅子座の行き過ぎた一人芝居に対して、蟹座の共感性を使って批判をしています。例えるならば、青春時代を黒歴史として批判しているのは乙女座的です。社会で生きるために身に着けた一般性が、独りよがりな自己表現を批判しているのです。
獅子座を踏まえているため、自己表現は乙女座も行います。しかし、それは普通を超えない限り許される表現や行動であって、常軌を逸脱するものは、羞恥心やみっともなさという感情として反応します。決められた枠組みの中で表現をするのが乙女座です。例えば、仕事の事務作業という枠組みの中で創造性を発揮することができます。また、自分の管理下で物事を動かしたいというのは、獅子座の自己中心性の影響もあります。
12の星座を、6つに分けたとき乙女座が前半の最後になります。星座の前半は個人の完成、後半は社会性の完成を表します。乙女座は個人として完成形を目指すため、完璧主義的な一面があります。それが管理や批判精神にも繋がるのです。
乙女座は社会性を身に着けていないので、客観視したり物事を俯瞰してみることはできません。自分の手に届く範囲内で管理をするため、能力は高く細かいところにも気づきますが、大枠はわかっていません。大局を把握するのは山羊座の仕事になります。大きな枠組みを作っている社会や組織の方針によって、乙女座の動き方も変わります。