水の属性は、感情や情緒を意味しています。牡羊座から双子座までの個人の発達では、他者は存在しないので感情は一次的で発達していません。情感を豊かにさせるには、同レベルの他者の存在が一人以上必要です。
蟹座は活動タイプ。牡羊座と同じですね。牡羊座は火の活動タイプなので、活力を自ら奮い立たせて積極的に行動します。一方蟹座は、人との共存の感情を奮い立たせ、気持ちを活発に動かします。なにか目立つキッカケがなくても、情感が溢れ出してしまうので、情感を向ける対象を積極的に求めていきます。
4は囲いを意味し、囲いの中には個人が集まり集団化します。この囲いは小規模なもので家族や恋人関係で、大きなもので政府、国家、地球、銀河と続いていきます。
水同士は互いに引き寄せあって、一つの固まりになろうとします。感情的な繋がりや広げていきたいのです。植民地政策というのは、自国の領域を広げていくという意味で、蟹座の要素が大きいでしょう。
なにかが流行って人気になり、一般性を帯びることも蟹座が象徴しています。
バケツの中に絵の具が混じった水あったとして、違う絵の具を入れると、薄まって均一になりますが、蟹座も同じように、集団を均一化させようとします。均質にしていく性質が蟹座なのです。一致団結していく力が蟹座にはあります。
こうした面がネガティブになると、自分の考えを他者に押し付け、個人の自由を奪いますし、それが不可能な場合は、相手を否定し排除するすることになります。暴走族を辞める時に、仲間から制裁を受けるような感覚も蟹座ですし、集団に染まれなかった人がいじめられるというのも蟹座の良くない要素の一つです。
牡羊座から双子座で拡大した個人の資質は蟹座において、集団の中で個人を位置づけるための活用されます。
また、蟹座には、同化本能があります。よりよいものにコピーして普遍化した価値を求める衝動です。自分よりも良いものを取り込むことで、個人、集団の力を引き出していきます。
双子座のように興味の向くままに動くのは可能性の模索としては良いですが三日坊主的な一面があるので、洗練させたり、深めたりすることは苦手です。蟹座は、良い型をコピーするので、双子座で広げた資質を土台に、ショートカットしてレベルを上げることができます。それは既にお手本があるものを模倣します。例えるなら、習字のお手本を真似して書くというものです。たしかに技術はお手本に迫りますが、真似ですので独創性にはなりません。
独創性、オリジナリティは次の獅子座がテーマになります。