冬至から始まるのが、山羊座です。春の星座である牡羊座・牡牛座・双子座は「個人の能力的な発達」。夏の星座である蟹座・獅子座・乙女座は「個人の人間性や情操の発達」。秋の星座である天秤座・蠍座・射手座は「社会性人格の発達」。冬の星座である山羊座・水瓶座・魚座は「総合的な人間の完成」がそれぞれのテーマです。
山羊座は現実や感覚を司る地属性ですから、会社や業界、地域や国などの具体的な場において、自分の力を注ぎ込みます。牡羊座で抱いていた壮大な夢は、そのまま実現することはなく、地位やルールや経済状況などによって、ある程度の妥協を含んで現実になります。それなりの成功はしますが、当初描いていた青写真をそのままリアライズすることはできません。
例えるなら、若い頃は、音楽家として大成したいと思ってい活動していた人も、山羊座に入れば地元で音楽教室を開いている、といったような感じです。少なくとも音楽で経済的自立はしているのである程度の成功といえるでしょう。
大きな夢を削ぎ落としたとしても、自分が所属している業界や地域に対して、貢献し結果を出すのが山羊座です。活動タイプですから、休みなく生産活動を行います。結果を出すことに関して12星座中トップクラスです。
乙女座の土の中に収まるならば獅子座の火を活用してもよいというように、山羊座は、山羊座の枠組みをはみ出さないのであれば、射手座のクリエイティブな炎を発揮してもよいと許可を出します。
蟹座と同じく没個性的になるのは、個人よりも集団性が重視されるからです。山羊座は蠍座からみて三番目の星座なので、蠍座の集団性を取り戻そうとしています。3番は1と2の調停の役割を発揮します。
蟹座は感情を司ります。感情は臓器に宿ると言われています。これは臓器移植によって、感情原理が変わった実例を聞いたことがあると思いますが、これは蟹座(臓器)を移動したからだと説明ができます。
山羊座は地属性で固いですから、内臓を守る骨や皮膚の役割をしています。地属性と水属性は相性がよく、水が存在するには器(大地)が必要だからです。ちなみに水と地が合わさると紙幣としてのお金を意味します。
山羊座が作る社会とは、普遍的なものではななく、地域限定的なものです。目の前にある社会のニーズに合わせて、個人の願望を屈曲させますし、実利を優先します。日本の風土、ヨーロッパの風土など、それぞれの風土が山羊座です。日本の中でも東京と沖縄では風土が違いますが、これも山羊座です。その場でしか通用しない概念は、すべて山羊座になります。
企業文化も外に出ると通用しないのも山羊座的ですが、こういったものがあるからこそ生産活動を行うことができます。台風でも出社するのが当たり前という風土も、外から見たらちゃんちゃらおかしく見えますが、その会社に染まって生産している人からしたら普通なのです。
こういった特定の場でしか通用しない常識が近年インターネット上で炎上しやすくなっているのは、その後に続く水瓶座と魚座の働きです。普遍性を求める水瓶座が、山羊座の内部事情を晒し、それによって、魚座が感情的に反応する。インターネットは水瓶座の領分ですから、山羊座の中の情報を公に広めてしまうのです。
魚座が感情的に反応した結果、良いものを作ろうと牡羊座が新たに出発する、そういった流れが、螺旋階段上に進んでいるのが12星座です。
話を戻しますが、山羊座は現実派ですから、その地域の常識に引っ張られて突出した能力を発揮しにくいですが、その分現実世界において、実利を生み出し評価を得ていきます。