挑戦の火星
従来の占星術における火星
本日は火星を解説します。
月は感情、太陽は目的意識があって、それを達成する手段が水星。金星は楽しみ。
火星は個人の意志を外に打ち出していきます。人格は35~44歳くらい。機動力があって、太陽の目的を、社会に対して仕掛けることができます。衝動性があって、10個の天体の中でも最も攻撃的です。打ち出すという行為は、否定・反発しないとできないものだからです。
火星のエネルギーは使いこなすことができると人生を大きく前進させますが、振り回されてしまうと無意識的にも他者を否定するのでトラブルのもとになります。感情的になってしまうとか、物事を台無しにしてしまう方は、火星の使い方が良くないでしょうね。うまく使うことができれば問題ありません。
火星の入っている星座のテーマに対して没頭したり熱くなります。
双子座の火星は、好奇心が激しく軽快な行動力を持ちます。この人は好奇心には勝てません。ただし、火星は衝動性なので、興味の移り変わりも激しいです。じっと一つのことを煮詰めていくのは苦手なので、変化の多い場所を好みます。
牡牛座の火星は、逆に一度こだわると諦めることはありません。しぶとさを活かすことができれば仕事も成功するでしょう。処理速度は速くないので、どんくささも持っているかもしれません。
魚座の火星は、発火性の液体といった感じでしょうか。弱気を隠すためにやたら攻撃的になる方もいます。スピリチュアルなことに強い情熱を傾けますが、火星は小回りが利かないので、繊細な感性を持っているとは言えないですね。
射手座の火星は、社交的で議論や戦いを好みます。挑戦的なところがあるので、意見が対立しても不快に思わいません。競争する場では力を発揮します。スポーツ観戦が好きな人にも多い天体配置です。
ちなみに火星は、女性から見ると男性像なので、好きになるタイプが分かったりします。上記の内容の男性像で見ると良いでしょう。というのも、好きというのは基本的に自己愛で、相手の中に自分を投影するから好きになります。子供に愛着が湧くのも、そういう理由です。自分もその要素を持っているけれど、異性に投影しているときは、自身にその要素があると感じないかもしれませんが、それはその気質を相手に預けているからですね。
例えば、付き合う相手が優しいというのは、もちろんあなたも優しいからなのですが、相手が優しいと自分の優しさは見えなくなる。自分勝手な恋人に対して、自分にも実はわがままな要素はあるけれど、相手に合わせないとやっていけないとなると、自分のわがままは抑制されて相手に投影されることになります。
補足ですが、男性の好みのタイプは金星で見ます。
超越占星術における火星
太陽から始まった創造の光線は、水星⇨金星⇨地球までの流れは、水星の持つ指向性と金星の生きることが楽しいと思う感覚を持ち寄って私達は地球で誕生していると考える時、火星は太陽系外に出るための放出を意味し、これが地球上の私たちには「挑戦」というカタチで影響が出てきます。
水星と金星は惑星の中では受動的な働きで地球に吸収されましたが、火星からは積極的で冒険の旅に出ます。社会へ働きかけて、自分の野心を達成しようとします。自分の可能性を大きく広げて生きたければ、火星からの天体を使う必要が出てきますね。
ヘリオセントリックおよび超越占星術の火星では挑戦心、大胆さ、行動力、突破力などを表します。火星が属する星座によって、「どの感覚を刺激すること高揚力が増して挑戦できるようになるのか」が分かります。
地球までの天体までしか使わない人生は前進しなくなるため、下降的な人生を送ることになってしまいます。挑戦自体を継続することが創造的な人生を送るためには不可欠でしょう。
従来の火星には凶の星と呼ばれることもありましたが、挑戦や行動の回数が多ければ当然、怪我や事故も多くなるもの。ですが、挑戦と無謀は違います。火星は、冒険的に飛び出しますが、同時に身の守り方も失敗と同時に学んでいきます。 火星意識を鍛えないまま年をとってしまうと、度を越してしまったり、引き際が分からなくなったりしがちですから、挑戦することを日頃から習慣にしていくとよいですね。