冥王星は蠍座の支配星。役割は破壊と再生です。既存の価値基準をひっくり返すような事象をもたらしますが、不死鳥のように、その灰から新たな価値を生み出します。とても強烈な天体で、普段はスイッチ・オフですが、オンになると全惑星一位のパワーを発揮します。コントロールもできないので、たいてい大きなショックを受けます。
盤上をひっくり返すので、信じていたものや積み上げてきたものが無に帰すことになりますが、必ずそれは復活とセットです。
海王星の記事で、進化の流れと、創造の光線の下降の話をしました。冥王星は、進化の流れでいうと「死」を表します。死ぬまで体験できない天体が冥王星です。創造の光線の下降では、太陽系外の情報を引っ張って海王星の繋げる役割を持ちます。
常識が通用しない情報なので、倫理観とぶつかることになります。遺伝子組み換え、延命技術、世界大戦、大災害、革命、個人主義の否定、理不尽な別れなど、安定した社会に風穴を開ける事象は非常に冥王星的です。そういった大きな事象によって、考え方や今後の方針を改めさせ、ゼロからまた積み上げていくことを決心させます。
再生力や火事場の馬鹿力を表します。他の天体と協力関係ですと、その天体を回復させ、大きなエネルギーを付与することができます。牽制し合う天体ですと、強烈な出来事によって、その惑星の持つ価値観が否定され、新な価値観へ昇華しなければならないでしょうが、惑星のレベルアップが期待できるので、悪く捉える必要はありません。
公転周期は249年なので、冥王星は世代(20年)の特徴としても現れます。