蟹座は大衆性、一般性を身につけることで、共感する力を身に着けました。蟹座で培った情操が体内に充満したときに、獅子座はそれを放出します。双子座が牡牛座という身体感覚が発達したあとにはじまる冒険だとしたら、獅子座は蟹座で発達した情感の冒険といえるでしょう。
獅子座の影響を強く受ける人は、創造的で個性的な人生に憧れます。蟹座が家族だとしたら、そこから独り立ちして、新たな人生を切り開いていこうと挑戦するのが獅子座の性格です。
一般性や普遍性は、蟹座や山羊座の領分です。それぞれのあとに続く獅子座と水瓶座は、一般性や普遍性から飛び出して個性的であろうとしますでの、周囲から浮いた存在になりやすいです。蟹座では、浮くことはタブーで属している集団から制裁を受けますが、獅子座では浮くことは善です。周りとの差は独自性、個性になるからです。
火属性は、水属性のあとに必ずやってきます。これは、感情や同情心の水面を思い切りジャンプしてできるだけ遠くへ飛ぼうとします。飛び立つには個人のテンションの強さが求められますので、それが他者の気持ちとの温度差になり、孤立を生み出します。他人には理解されない寂しさがあるでしょうが、この孤独感がなければ火は燃えることができません。
火には思い込みや主観性が必要です。獅子座は人生を劇場的な舞台として捉えます。獅子座の支配星は太陽系中心の太陽ですから、自分を中心にして世界が回っていると考える傾向を持つからです。
獅子座は吸収することで本質を理解するのではなく、創造行為、構築の中で理解することが多いです。他人の意見に耳を貸さなくても、自家発電的に気づきを増やしていきます。