天王星は、水瓶座の支配星です。惑星は、自分のホームと呼べる場所を持っています。野球の概念と似てますね。西武ライオンズ(天体)は埼玉(星座)がホーム。そう考えると想像しやすいですね。
天王星は、土星の作った社会体制に対して、改革を試みます。改革とは、より普遍性を求める流れです。既存の社会に対して、未来の基準を持ち込もうとします。それは場所に縛られず、どこでも通用するような価値観です。だからこそ、天王星のホームの水瓶座は、合理性を重視することに繋がります。合理性というのは、どこでも通用しますからね。
山羊座の支配星である土星は、地に足をついた発想で、着実に生きようとしますが、反面、海外や社外では通用しない価値観だったします。だから天王星および水瓶座は、「それはおかしい!」と、どこでも通用する考え方を求めるというわけ。「海外ではこれがスタンダード」という話は、水瓶座的なのは、それが合理性を感じているからです。海外というテーマだけなら射手座なのですが。理論や法則といったものが、水瓶座及び、天王星の持っているテーマです。
しばしば天王星は個性を表したりするのは、山羊座、土星が作り出す現実に対して、より普遍的な態度を取ろうとするから、山羊座に染まっている人から見ると、水瓶座の領域にいる人が奇抜に見えるのですが、本当は山羊座の土着的な思想のほうが偏っています。
私のエピソードになりますが、幼稚園児の頃、みんなが風景画を描くときに太陽を赤く塗り潰していたのですが、「よく見てみろ。太陽は赤くない」と主張すると、周りから一斉に非難を浴びた経験があります。彼らからすると、私が変人に見えたでしょうが、実際肉眼で見る南中する太陽は赤くありませんから、彼らこそ偏った見方をしているではないか、ということになります。これが、子供ながらに、「人とは分かり合えない」という信念を持つきっかけになりました。子供からすでにイメージによる先入観に囚われるということにも気づきましたね。
山羊座(土星)に水瓶座(天王星)の要素を持ち込むとは、こういうことになります。より普遍性を求めるということは、その場で生きている人間を否定することに繋がりますが、それなくしてはパラダイムシフトは起こりませんからこの流れは重要なことです。
星座の移り変わりは、前の星座を否定して次の星座に進もうとします。地面を蹴ることで、前に進んでいくようなものです。今回の例では、山羊座を否定して水瓶座の流れが来ることを説明しましたが、水瓶座も魚座に否定されて次に進むことになります。
星座は円環的であり発展的でもありますから、螺旋階段のようにがぐるぐる回っていると考えると良いです。