多様性とは(goo辞書より)
いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。「生物の多様性を保つ」
英語にするとdiversity(ダイバーシティ)です。今回は多様性を認めるとはどういうことかをお伝えします。多様性は「人間の個性・価値観の個別性」という意味で使っていきます。
多様性を認めるとは、どのような姿勢を指すのか。それは決して道徳的ではなく、仲良しごっこということでもありません。多様性とは、人類が生き残っていくための合理的な戦略です。
仲良しごっこは、多様性を認めているわけではない
冒頭でも述べた通り、「どんな人とも仲良くする」は多様性を認めていません。例えるならば、日光を好む向日葵と、じめじめした場所を好む苔類を同じ場所で育てようとする考え方です。混ぜるな危険。植物にも生きやすい環境があるように、人間にも、個性や価値観によって、好む環境が違います。
みんなと仲良くしましょうというのは、個別性を廃し、同一視・均一化しようとする姿勢です。ゼニゴケを向日葵の横に持ってきて、ゼニゴケに「ひまわりと仲良くしよ!」こんな風に言ってるようなものです。「おれ、日向嫌いやねん…」という言葉を無視して。
衝突することを良しと思えるか
価値観が異なる人に無理やり合わせ続けたら、お互い疲弊します。植物のたとえは、生物の性質上の話ですから、突然変異でもしなければ他の種族に合わせることはできません。人間同士の場合は種族は同じですが、価値観・信念が個別化されて、植物のたとえと同じような状況になります。
価値観が多様化すれば「私は日向がすき」「僕は暗いところがいい」のような違いが出てきます。折り合いがつくものであれば、中には相容れない価値観もあります。「努力不要論」「努力こそ正義」のような信念をそれぞれ持っている人たちがそばにいれば、いずれ衝突が起きます。
そのような衝突が起きること自体に対して、良しと思えるかどうかが重要です。多様性を認めるとは、「お前を認めない!」と言うことも、言われることも引き受けるということです。その衝突を繰り返しながら、適切な位置に棲み分けされていく過程を肯定できるかです。
バラバラを認めることは、種を残す戦略である
多様性は生物が生き残るために必要な戦略です。もし全員が同じ価値観で生きていたら、何かの拍子で、皆一緒に共倒れしてしまうリスクがあります。価値観を多様化→生き方に個性を作っておくことで、必ず誰かが生き残るようになっています。
私は貧しい心を持つ人間や何に対しても無関心な人間が好きではありませんが、決して根絶やしにしたいわけではない。自分の世界の中には要らないだけです。家の中にいる蚊は駆逐しても、外にいる蚊まで絶滅させてやろうとは思わないのと一緒です。蚊を必要としてる生物がいるのを知っているからです。
もっと思うように生きてみよう
社会に対して、違和感があるならばその違和感を大切にしたまま生きていってほしいなと思います。少数派になることを恐れず、生きて欲しい。そんな私は、昔働いてた職場で言われていた影のあだ名が「ロッカー」でした。笑
自分を偽れば傷つくことは減る代わりに、理解者は増えない。
素直に正直に生きれば、傷つくことは増えるが、同時に確実に理解者も増えていく。
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