一流へ導く効果的な叱り方・怒り方

多くの保護者・指導者は、子供の良い結果に対して褒めがちでしょう。やっぱり嬉しいですからね。僕も昔そうでした。ただ、現場で色んな生徒を見てきましたが、結果を褒めたあとで次回の成績が伸びる生徒の割合が著しく低い。なんでや。

それで、同業者である「褒めて伸ばす」型の先生が担当している生徒の数字を見てみると、これもあまり伸びてない。もちろん例外は常に存在しますから、伸びている生徒もいる。だけれども割合で考えると、褒め型先生の生徒は成績が伸びづらいことが分かる。(褒め型先生というのは、正確に言えば、褒め型ではなくただ生徒に甘いだけの人がほとんど。詰めが甘いだけ)

褒める→現状に満足→向上心が無くなる→勉強の質ダウン→成績下落というのが僕の考察です。色々試しましたが、経験上、結果に対して褒めても伸びないことは僕の信条になっております。結果に対して褒めると人に限界を作る。全ての人に言えるわけではありませんが、確率的に。

逆に、成績があがった子の指導について考えてみる。

前回学んだことができなかったときや、以前できていたことができなかったときは、けちょんけちょんに“落とす”と、それ以降の勉強の質が上がり—これも例外が少ないのですが—成績が上がる生徒が多かったです。

これを聞けば「それでは厳しくしたらいいのか」という結論になるとは思うのですが、「けちょんけちょん」に言うのも技術があります。厳しかったら良いという短絡な話ではないことは、読者の皆さんなら分かっていることでしょう。

本日は「学力を伸ばす怒り方・叱り方」ハウトゥーけちょんけちょん。

親の我を押し付けるのは20パーセントくらいまで

叱ると怒るはたしかに違う概念だと思いますが、それを受けているほうは違いなんて分かりませんから、議論しません。怒りをぶちまけても「これは叱るです」なんて言ってもしょうがないし。統一して「怒り方」とこれから呼びます。

さて、怒り方なのですが「親の我」を押し付けるのは20パーセントくらいにしておいてください。親の願いや執着を完全に排除して子供に接することはできないです。我で怒ってはいけませんというのは、現場を見てきていない理想論者。我が子の幸せを考えたら、押し付けたい何かがあるのも、僕は分かります。

ですが同時に、10代の子供はそもそも親の言うことは聞かないものです。彼らの精神構造は既に大人ですから。大人と言っても、経験の足りない大人。ある程度導くことが必要になります。

適切な助言の中に、親の願いを小さじ1杯程度溶かすくらい。基本的には子供の意志を尊重するが、親の願いも添えておくくらいの姿勢がちょうどいい。それでも子供は親の願いを覚えてくれているものです。

最高の未来から現状を引いた微差を意識させる

残り80パーセントは何でできているかというと、本人の「目標」から「現状」を引いた「差」です。「それが現状70点で90点を目指している人の行動なんだろうか」という風に。

上の次元に行けば行くほど、目標と現状の差は「微差」になります。微差をどう埋めていくか。こちらも真剣勝負です。

「偏差値65の学校いくなら、このくらいやるのが普通になるようにしておきなさい」とハードルを設けるのが大切です。その基準で生徒たちは差を埋めようと頑張ります。

本人の目標に合わせて、助言を与えるのが大切です。目標を知らずに怒るならば、自分の思い通りにならないという我で攻めてるだけ。萎縮には何の意味もない。

怒ったほうが適切に導ける。怒ったほうが本人が変われると確信したときに「怒る」選択肢を選びます。

怒り方

察する力が強い子には「俺はいま怒ってるよ。前回できたことができなくなってるのは話にならない。」と通常のテンションで言ってすぐにピシっと空気が張り詰めます。それだけで十分。

実例パターン

授業以外で復習しない子には
「誰かがなんとかしてくれると思ってるなら、勉強するのは諦めたほうがいいね」

やってるやってる詐欺をする子ども
「自分と他人を騙してる生き方がダサい」

復習はしているが、できるようになるまで追求していない子
「自分に甘すぎて、こっちが恥ずかしくなる」

前回できていたことができなくなっている
「お前さん、もう勉強やめたら?」

偏差値65の学校に合格したいと言いつつ、ゲーセンに通う偏差値40の子
「え、君の大脳新皮質どこいったの?食べられちゃった?」

半端な野郎の勉強したくない発言
「じゃあ合格諦めたらいいんじゃない?」

普通の子の勉強したくない発言
「他人のために勉強してるのか。え、そんな下らないことしてるの?」

態度が著しく悪い
「君みたいな人間に賢くなってほしくないから帰ってほしい。僕の知識は渡しません」

本当に頑張っていて、親の重圧を受けてる真面目な子の、振り絞って吐いた弱音
「お前の言う気持ちも分かる。弱さを吐けるのは強者である証拠だよ。思うこと全部話してみ」と同情&鼓舞。

偏差値60の子が偏差値65を目指していたが、モチベーションが下がってだれている。
「世界一はね、世界一努力しているんだよ」

夢が政治家
「自分を変えられる人間が、世界を変えるキッカケをつくるのさ」

以上、実例でした。目の前の人間を真正面から受け止めようとしなければ、適切な助言はできませんね。叱咤する前にまずは相手を知っていくことからはじめていきましょう。

感情:憤怒を使うとき

言葉では効かない子の場合は、感情:憤怒を使います。頭の中で計算し大丈夫かどうかシュミレーションします。そして一瞬だけ、キレる。感情に流されるのではなく、感情を使う意識。

「この人を怒らせたらやばい」という暗示を作っておくと、もう怒りの感情は使わなくて大丈夫。それ以降、叱らなくてはならないときが来たら「俺はいま怒ってるよ。」と伝えるだけでいい。それだけで空気は変わる。

最後にフォローをいれる

感情を使って相手をぶった斬ってしまったら、必ず別れの前までにフォローを入れます。「びっくりさせて悪かったね。きみの夢、叶えさせてやりたいからさ。後悔してほしくないから、絶対になんとかさせてみせる」と入れます。下げたら上げるを徹底しましょう。

まとめ

怒るときは、怒ったほうが効果が高いときのみ。そして、未来の彼・(夢を叶えた彼)と現状の彼を比べて、「差」を意識させて怒ります。その差の中に親や教師の願いをちょいと混ぜるとよいです。

この人は自分のために怒ってくれていると感じると、逆に信頼関係は深く繋がっていきます。その子が思う幸せを叶えるために怒りを上手に使いましょう。

 

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